社会福祉法人桐鈴会理事長
黒岩秩子

 浦佐生まれ、浦佐小学校卒業の石田乃彩(のあ)さんのコンサートが、3月14日夢草堂で、15日に老人ホームハイマートハイムで、催されました。乃彩さんは20歳。武蔵野音楽大学2年生です。
 
 浦佐小学校の後は、筑波大学附属視覚特別支援学校中学部、高等部音楽科を出て、現在です。乃彩さんが小学2年の時に、海映が乃彩さんに紹介したいからということで、全盲の夫婦大胡田さん(弁護士)、大石さん(歌手)を夢草堂にお呼びして、大胡田さんのお話と大石さんの弾き語りを聞いてもらいました。感想を求められた乃彩さん、「こんなに上手でびっくりした」と言って笑わせまし

  小4の時には、乃彩さんに夢草堂で演奏会をしてもらいました。また、桐鈴会の20周年記念の時、さわらびで
弾いてもらいました。今回が3回目となります。
  乃彩さんは、緊張すると言って昼食も取らずに、午前中からピアノに触れていました。
13時に夢草堂運営委員の人が集まり、準備を始め、13:30からどんどん人が集まって、
新潟や、長岡からも来られて70 人を超しました。
乃彩さんは、ピアノ独奏曲を3曲弾きます。初めがシューマンの「森の情景」。
静かな出だしです。へびかな?リスかな?何か動物がちょろちょろしている感じ。乃彩さんの指先から情景が想像
できます。2曲目はJ.ブラームス4つの小品から2曲。力強い演奏でした。



 3曲目に入るところで、お母さんのなほみさんが、パワーポイントで「乃彩と歩んできた軌跡」を話してくれした。生後3か月で、育ててくれたおばあちゃん(お父さんの母親で、我が家のすぐそばに住んでいる)が「目が見えていない」ことに気づきました。
病院で見えていないことを告げられ、なほみさんは、「日本で一番の先生を紹介して」と頼み、後にヒトiPS細
胞から視神経細胞を作り出すことに成功したことでも有名な先生を紹介されました。今の目を維持するため生後5
か月で手術。目はガーゼでおおわれ、手で触れないように固定された。

  乃彩さんは浦佐認定こども園の一期生として入園。だから15日には日曜日ということもあって、こども園の職
員たちが10人以上来てくれていた。小学校は、乃彩さんの希望「みんなと一緒に浦佐小学校に」をかなえることに
なった。点字を覚えるために週1で、新潟盲学校に通うことになり、教育委員会が車を出してくれた。両親と祖父
母が交代で付き添い。中学からは、一人で筑波大学附属視覚特別支援学校に。寮生活。
 どこにいても仲良しの友達ができて、楽しい暮らしができていたという。
3曲目は重厚なF・ショパン、幻想ポロネーズ。全身を使っての、力を込めた演奏でした。
  最後に「花は咲く」の歌詞を皆さんに配って、乃彩さんのピアノ伴奏で、合唱しました。
15日は、ハイマートの近くの人たちが徒歩でやってきてくれて、これも全部で70人ぐらいになっていました。
この日は、こども園の職員と乃彩さん親子で、同窓会という感じでした。
 
来年は夏休みにこども園で、また3月には春休みにコンサートをとお願いしました。