社会福祉法人桐鈴会理事長
黒岩秩子
魚沼市板木部落にお住いの森山みつさん、2月28日に100歳を迎えるという。
2月16日、新潟日報の読者文芸欄に短歌が掲載されている。
思わざる百寿の道を歩み来て
遺品にと思ふ小袋を縫う
この小袋を職員の井口礼子さんにくださったことを知り、ショートステイに泊まっている森山みつさんを訪ねた。
「100歳おめでとう」を言うや否や、インタビューが始まった。
森山さんの同居している長男の連れ合いが、元桐鈴会ヘルパーステーションの職員で、桐鈴凛々のレイアウトもしてくれ
ていた。森山芳美さん。
――芳美さんの夫さんは何をしているんですか?
農業です。私と夫とで、2町歩の田んぼをやっていました。長男が中学の時に後を継いでくれと話し、それには、長岡農業高校に行ってくれと話して、そのころは高校に行く人も少なかったのだけど、納得していってくれた。結婚してからは、長男が田んぼ、芳美さんは畑をやってくれている。親戚やら知り合いやらが、農業をやめるというので、田んぼをうちに頼んでくる。
70を過ぎた長男が、今では5町歩の田んぼを一人でやっている。稲刈りの時だけは、芳美さんも手伝うけど。
――芳美さんは、小学校の事務員だったと聞いたけど、ご長男とはどこで知り合ったの?
芳美さんのお母さんと私が小学校からの同級生で、一番の仲良しだったの。だから生まれた時から芳美さんを知っていて、
「芳美さんをうちの嫁にくれ」
と言ったら、OKとなって、2人は結ばれたんです。芳美さんが、何でもできて、人柄がいいことは、昔から知っていたからね。
――あなたの実家はどこ?
板木なんです。すぐ目の前に見える家に嫁に行ったんです。そこで子どもを4人産みました。男と女を2人ずつ。あとの3人は皆遠くに住んでいます。私はずいぶん幸せな人生だったと思います。子どもが生まれて夜泣きする、と言えば、実家の母が、「見
てあげる」と言うので、夜になると赤ん坊を届けて、私はぐっすり眠れるのです。
芳美さんの夫さんは、5町歩の田んぼを一人でやりながら、小出町の町会議員を4期も務めたのだそうです。


