※今回、過食症状、嘔吐の表現を含んだ内容になります。苦手な方やフラッシュバックの可能性がある方はご注意ください。

私は発達障害から併発したうつ病持ちで、そのうつ病から併発した不眠症に長年悩まされていた。それにどう対処してたか
といえば、どうせ眠れないからと深夜のコンビニでレジ袋いっぱいの菓子パンを購入したり、仕事が夜中に終わる兄に何か
買って来て貰って、深夜にとにかく食べて血糖値を爆上げさせて眠気を引き起こす事だった。
今風に表現すると『ドカ食い気絶』というヤツだ。それを繰り返していたら、鉛筆の様に細く浴衣を着れば帯が余るで有名
な私のスリムボディはどんどん太って行き、あれよと言う間に糖尿病予備軍として健診に引っかかるようになった。すると今
まで着れてた服がぜんぶ入らなくなり、増えた脂肪で腿やおなかの皮膚に妊娠線(肉割れ)が現れ、若かった私は変わってい
く身体に泣いてしまった。せめて平均体重に戻すべく食べるのを控えようとしても、その頃には過食症状は眠る為に欠かせな
いものになってしまっていた。
もちろん自分がどんどん太って行くのも恐怖で、夜中に食べたらトイレで無理やり吐くようにした。
お医者さんや保健指導で太った理由と痩せれない状況を話すと、本当に情けなくて涙が出るから、毎年の健康診断が盆暮正
月の義実家訪問みたいに憂鬱だ。寝れないから食べる、太るから吐くというのは『ゼロか百か』でしか物事を考えてこな
かった私の特性に依るところが大きい。ネズミを狩る時もライオンに立ち向かうように生きてるね、というのは私をよく表現
した例えである。その私の過食症状を改善させるヒントになったのはラジオのおたよりコーナーだった。リスナーが『あれ
もこれも欲しいけどお金が足りない』といった趣旨の悩みをMCが『お金が無いんだったら欲しい物を、ソレに似た安価な
物にシフトさせて行くしかないよね』という言葉。なんとなくストンと腑に落ちたのだ。夜のカップ麺をスープにシフトして
みる事で食欲も眠気も同時に手に入れる事に成功したのだ。それから一年掛けて夜のスープを水に替え、夜何も食べないでも
眠れる日を無理やり作った。食べなくても眠れるという実績を体に覚え込ませ、本当はお腹が鳴っているけど『空腹って心地
良い!』と嘘吐いて寝続けた。そして現在、夜の過食症状は治った。体重はそのままだけど、これは自分にとって大きな一歩なのだ。お腹の脂肪は憎いけど、約20年戦った症状の中に打ち勝てたものがあるというのは喜ばしい事なのであった。


