工房とんとん
管理者 上村孝宏

 子供の頃、少年野球の試合で初めてユニフォームというものを着た時、なんだか力が湧いてくるような高揚感があったのを記憶しています。普段身に付けることのないものを纏う事はそれだけで心身に影響があるのでは?と大げさなようですが思ってしまうのです。

 今回、希望される利用者さん達と共に観に行ったミュージカル『HERO~奇跡の僧侶 空海と青年の物語~』は関係者の方々の計らいでクライマックスのダンスに利用者の皆様もステージ衣装を着せてもらい、メイクまでしていただき、大きな舞台でダンサーの方々と踊る事が出来るというワクワクが止まらない企画でした。

 いざ会場に到着すると関係者の方々が温かい笑顔で「待っていたよ~!」と迎えてくれます。実は昨年も同じ企画で参加させて頂いたので、初めて行く私なんかより利用者の皆様の方がよほど慣れた様子でした。控室に通され、早速衣装合わせ。

 皆様、はやる気持ちをぐっと堪えながらも自分の順番を待ちます。次々に着替えが済み、その姿を披露してくれます。さすがステージ衣装、普段の生活ではなかなか着ることのないステージ映えする姿!そして皆顔つきも自信に満ちているように感じます。メイクにアクセサリーまで付けてもらい、もう気分は舞台俳優さん。まさに非日常な特別な自分を感じられる瞬間なのだろうなぁと、野球のユニフォームに初めて袖を通した時を思い出しながらキラキラ目を輝かせている面々を眺めていました。

 いよいよ出番の時、色とりどりの照明と体を震わすような音楽の中、他のダンサーさん達に溶け込んでそれぞれの華やかな衣装がステージを彩っていました。

 いろんなことが凝縮された濃い一日を過ごして疲れているはずなのに「楽しかったね♪」というやりきった表情を見て、きっと記憶に残るようなワクワクや緊張感、そして高揚感を体験できたのだろうなと感じずにはいられませんでした。ご協力いただいた関係者の方々に改めて感謝 致します。ありがとうございました